◎ たちせいれん(立川精神障害福祉サービス連絡会)について


 

たちせいれん(立川精神障害福祉サービス連絡会)は、立川市内の民間の精神障害福祉通所サービス事業所、グループホーム、相談支援事業所の連絡会です。

 

<最初は何もないところから…>

立川市に初めて日中活動の場として「精神障害者共同作業所」ができたのは、1989年でした。

その当時、精神障害のある人たちの日中活動を支援するサービスは保健所の週1回のデイケアのみでした。

「1週間を通じて自分に合ったペースで安心して通える場所がほしい」

「仲間と交流しながら元気になれるいろいろな活動プログラムがあるといい」

「軽い作業があって少しでも収入を得たい、就労に向けて準備ができる場がほしい」

「なんでも気軽に相談もできる場がほしい」

「安心して退院できる受け皿になる場がほしい」

など精神疾患をもち生き難さを抱える人たちの様々な思いに応えるかたちで、立川市で最初の精神障害者共同作業所として、柿の木カンパニーと棕櫚亭Ⅱが活動を始めました。

その頃の支援活動は、最近よく使われる「サービスの提供」という感覚より、

「その人の生活まるごと全部に寄り添い、一緒に考え、悩み、模索していく」といった感じでした。

 

<福祉サービスが少しずつ増え始め…たちせいれんの結成>

その後、徐々に各方面の尽力により、生活訓練施設、グループホーム、ホームヘルプ、医療デイケア、権利擁護事業など、精神障害のある人の生活を支援するサービスの種類も増えていきました。

棕櫚亭Ⅲ(トゥリニテ)に続きマーキーも開所し、共同作業所も4ヵ所と増えました。

そういう状況を受けて、共同作業所の担うべき役割について再検討したり、4作業所の特色や活動内容を作業所どうしがよく知り合い、活動内容をある程度整理していく必要性がでてきました。

そこで1995年、4か所の共同作業所で「立川精神障害者共同作業所連絡会(たちせいれん)」を立ち上げました。たちせいれんでは、定期的に例会をもち、日々の活動内容の情報交換や困っていることの共有、立川地域にとってどんな通所サービスが必要か、などについても話し合う活動を始めました。

また、定期的な例会のほかに、年に1~2回程度、立川市に要望書を提出したり、立川市障害福祉課と活動についての情報交換も始めました。

 

<自立支援法への移行時期には…>

2006年の「障害者自立支援法」施行のまえには、自立支援法施行後の立川地域の通所サービスのあり方について、現行の共同作業所が新体系のどのサービスに移行することが当事者の方々のニーズに合っているか、どんな通所サービスがどのくらい必要なのか、利用者ニーズデータなどを作成し、立川市障害福祉課に働きかけ、数回にわたって継続した話し合いをもちました。

そして、立川市も積極的な意識があったこともあり、他市ではほとんど実施されていないか、設置されても1ヵ所しかない市町村が実施主体の「地域活動支援センター(Ⅱ型)」を2ヵ所も設置・民間委託していただくことができました。

  自立支援法施行後は、共同作業所はそれぞれ「就労移行支援事業」「就労継続支援事業」「地域活動支援センター」と、役割分担が明確な通所サービスに事業移行しました。

 

<たちせいれんの再編成>

2010年度からは、通所サービスだけでなく、グループホームや相談支援事業所など、民間のサービス事業所がより密に支援の情報を共有し、連携しあい、日々の支援に役立てていく必要を感じ、名称も「立川民間精神障害福祉サービス連絡会」と変更しました。

現在では、グループホーム、生活支援センターも一緒に7事業所で、定期的に例会をもっています。

 

<これからの取り組み>

この「立川市の精神保健福祉サービスガイド」のWEB版作成は、たちせいれんが、立川地域全体にとって必要な取り組みだと考え、企画しました。

自立支援協議会委員は任期があるため、立川市自立支援協議会精神専門部会が2010年度に作成したパンフレット版をベースにして、たちせいれんがWEB版の作成・管理を引き受け、恒常的かつ迅速に更新できるようにしました。

 

サービス事業所の数や種類も増えていくなか、徐々にたちせいれんの役割も変化していくと思いますが、これからも立川地域の事業所の連携を深め、より良い支援につながる活動を継続していきたいと考えています。  

 

※立川市にある民間サービス事業所の方で、たちせいれんにご興味のある方は、

多摩在宅支援センター 円(☎042-548-3562)までお問い合わせください。